クラシックギターの爪の削り方に関して、
この記事で紹介した方法だけで爪を整えてみたところ、
劇的に爪の形が変わりました。
削り方の都合、形が丸から直線になることは分かってはいたのですが、
山の位置がこれまでと全く逆になりました。
「親指p」はあまり変わらなかったので、今回の記事では割愛します。
早速どのような変化があったか、紹介していきましょう。
以前の爪
以前の爪は上記の写真のような形でした。
ぼやけていますが、撮り直しは出来ません(全ては過去)のでご勘弁下さい。
正直、写真では良く分からないと思うので、
弦とのコンタクトポイントを■、
丸い形の頂点(先端)を▲で示しています。
上から見ると丸いですが、弦が抜ける方向から見ると爪の断面が直線になることを
意識していました。
また、どちらかといえば弦とのコンタクトポイントより左(写真で見た向き)に
頂点(先端)があったほうが良いのでは、と考えていました。
新しい爪
紙やすりを弦に巻く方法で爪を削ると、直線が出来ますので、
それを線で表しています。
また、以前の爪と比べて、■(コンタクトポイント)と▲(形の頂点)の位置が全て逆になっています。
この「位置が全て逆になった」というのは、「理論的に考えて爪を作っていた」つもりが
全くそうではなかったということです。
腹を切りたい気分です。
私は爪の形が「i」だけ違うので、
「i」の赤線(弦と接する場所)がかなり短いことには驚きました。
新しい爪の改善点
上記の写真で、弦は爪に対し左から右に抜けます。
爪の右側は、今回の爪の削り形で、弦は当たるけれど何度も当たらなかった箇所が
角として残ってしまっているので、少し削って良いと思います。
爪の左側は、元の形が丸でしたので、直線に対して欠けている部分があります。
ここで弦を捉えることは少ないのですが、
アポヤンドやタッチが乱れたときにここに弦が入ってしまうこともあるかも、
と思いますので、少し伸ばしてみるつもりです。
「m」の爪の抵抗がなくなった
私はトレモロの際に「m」の爪が良く引っかかることに悩んでいました。
指の中で「m」が一番長いので、指の曲がりが大きい分引っかかりやすかったのです。
今回、爪の形を変えたことにより弦が引っかかってしまうことがほとんど無くなりました。
逆に、抵抗が無くなりすぎて音量が小さくなったり、テンポが滑ったりするようになりましたが、
それは今まで爪の引っかかりに依存していたことの現れだと思います。
きちんと弦を捉えられれば、これまで通りの音量を出せますので、
新しい爪に徐々に慣れていくようにします。
今回の記事は以上となります。
最後までご覧頂き、誠に有難うございました。