クラシックギターのトレモロで親指pが力むことへの対応方法を考える。

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久々にトレモロの練習をしたところ、
右手親指の根本の筋肉や関節に力みを感じました。

若い頃であれば、筋肉の柔軟性や回復力を活かして
練習量で何とかしたのですが、もう私もおっさんです。

いくつかのポイントを確認することにより、
トレモロの際の親指の力みを解消しましたので、
この記事にまとめます。

この記事でわかること

①動きを小さく

一般的によく言われることですが、
親指pを弾く際の動きは小さくしましょう。

実音ではっきりとした音を出す必要のあるクラシックギターにおいて、
弦を弾く前に指をどれだけ振りかぶったかは
マイナスにしかなりません。

指が弦を捉えてから、ゆっくりな動きで大きな力を弦に加えたほうが
疲れずに良い音が出せます。
この筋肉の動きの詳細については以下の記事を参照下さい。
為末大氏(元陸上選手)のyoutubeから学んだことをギターに活かす。

公開レッスンを見て、生徒に対し「親指の動きを小さく」と
指導している先生の親指の動きが大きいのを見たことがあります。
何が言いたいかと言うと、「出来ていると思っていても充分でない」
ことがよくあるので、常に技術は点検すべきです。

②親指pを反らせない

親指pを反らせてしまうと、大きな力を込めることが出来ますが、
指の動きがロックされてしまいます。

つまり、親指が動かせなくなることにより、
手の甲や腕を動かして弾かなければならない状態になります。

この状態では右手が安定せず、長時間の演奏が困難です。

親指を反らせないタッチについてはこちらの記事を参照下さい。
右手のp(親指)のタッチを見直しました。

③プランティングする

トレモロ曲の低音を弾く際は、低音弦のプランティングを意識しましょう。

全ての音を確実に重ねるのではなく、
ノンレガートくらいの音の繋がりを目標にする
演奏が大幅に容易になります。
(音が沢山鳴っているので、切れたようには聴こえません)

プランティングした際は力が全く入っていない瞬間を
作るように意識します。

応用編「アポヤンド気味のアルアイレを使う」

応用編として私が練習しているのが
「音が上昇する形のときだけ、アポヤンド気味のアルアイレを使う」
弾き方です。

低音を発音して、その次に弾く弦の上で親指を待機させておけば
親指に全く力が入っていない瞬間を作りやすいのです。
そのため、アポヤンドに近い動きでアルアイレで弾き、
次に弾く弦の上で親指pを待機させます。
これは、結果としてプランティングにもなります。

何故「アポヤンド気味」かというと、アポヤンドの意識で弾いてしまうと
アポヤンドの音質になってしまい不統一になるからです。
狙って音質をコントロール出来なくはないのですが、
本番の緊張を考慮すると「アルアイレの感覚のままアポヤンドの動き」を
練習しておいた方が簡単と思います。

また、トレモロ曲の低音の音形は上昇+下降の凸型、山型の形に
なっていることが多いので、
前の音を消さないで済むように上昇のときだけこれを使います。

そんなことをしなくても
「指の動きを小さくして脱力すればそれで充分なのでは」
と私も思ったのですが、
トレモロの際、親指は弾いていないときも結構動いていることを
見つけてしまったので、
面倒でも強制的に親指pにお休みを与えてあげようと思っています。

注意点として、練習の際は脱力は意図的に行わなくてはなりません。
弦の上で指を待機させていたつもりが、力んで弦に圧力を加えていた
という場合があります。

今回の記事は以上となります。

トレモロは練習量でしか向上しない部分もあるとは思いますが、
故障の原因となる要素は可能な限り排除したいところです。

最後までご覧頂き、誠に有難うございました。

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この記事でわかること