1月25日、金 庸太先生のレッスンを受けました。
(そこから大分時間が経っていますが)
「右手が力んでいますよ、p(親指)のタッチを変えてみては」との指摘を頂き
タッチを変えてみました。
慣れるまでに5日間程時間がかかりましたが、いくつも良い変化が得られたと思います。
どんなタッチか
金 庸太先生がレッスンの内容として(お金に対する対価として)
生徒に伝えている内容なのであまり詳しくは書けないのですが、
デヴィッド・ラッセル氏のような右手親指の先端を軽く曲げるタッチです。
他にもこの弾き方をしている方は沢山いまして、
現代のプレイヤーは多かれ少なかれ使っているようです。
メリット
①力みにくくなる
慣れるまではどのように力を入れるか難しかったのですが、
コツを掴めば力みにくくなります。
最近、自律神経に関する勉強をしており、
順天堂大学の小林弘幸教授が「ゴルフ等の競技では、緊張すると親指に力が入りやすい」
という話をしておりました。
私が過去に書いた記事でも、
親指の根本に力を入れているつもりが、実際は力が働いていない状態
を書いています。
(力こぶを作っているが外に何の仕事もしていない状態)
セゴビアのように、親指の関節の可動域が広く、
親指を反らせても全く力まない人であれば良いのですが
そうでない方は反った状態に長時間ならないようにすべきです。
今回書いている親指の先端の関節を曲げて弾く方法を実践すると、
ものを握る動きにかなり近い動作で弾くことが出来ます。
②右手が無駄に動かなくなった
これは驚きでした。
以前このブログで散々右手が動かなくなるための記事を書いておいて、
それでもごく僅かは右手が動いてしまうという状態でした。
右手親指をこのタッチに変えてからは右手がほとんど動きません。
右手親指が反って力んだ状態だと弦に大きなエネルギーを伝えにくいので、
手を動かして良い音を出そうとしていたのだと思います。
よくよく観察すると私が習ってきた先生は基本的にこのタッチで弾いていると思うので、
正直に言うと「これまでの10年ちょっとのギター歴の中で誰かに指摘して欲しかった」です。
とにかく、何年もギターを弾いてきたのにここに来て大きなブレイクスルーがあったことが嬉しくてなりません。
③音像がはっきりする
実は、以前もこのタッチを試して断念していました。
和音では使えるのですが単音では使いにくいと思いこんでおりました。
そのとき、和音を連続して弾いて気がついたのですが、
明らかに音の輪郭がはっきりとして低音を繋げやすくなります。
原因ははっきりとは分かりませんが、
指を反らせるタッチと比べて以下の違いがあると思います。
- 動きが合理的であるため、少ない力で大きい音が出る
- 通常のタッチに比べて弦が指を避けるようになり、
結果的にアポヤンドと同じ方向に弦を振動させることが出来る
しばらく弾いていなかった楽器を弾くと本来の鳴りになるのに時間がかかりますが、
このタッチで弾くとあっという間に鳴るようになります。
デメリット
慣れるのに時間がかかる
大したデメリットではありませんが、慣れるのに時間がかかりました。
レッスンでは「これまでのタッチと違う場所で弦を感じるように」と言われまして、
これが金言でございました。
(金先生の金言です)
これまでのタッチと同じ弾き方で弾くと親指の肉が先に弦に当たってしまうので、
これを防ぐために弦を捉える場所をしっかりと感じることを意識しました。
今回の記事は以上となります。
実は、このタッチを教わった後でも私の「p(親指)」に対する不安は
残っていました。
最近、親指の弾き方に関する要素の洗い出しが終わりまして、
これで完璧?と思っていますので、また記事にする予定です。
最後までご覧頂き、誠に有難うございました。