演奏技術

ギターを構えるフォームの重心の位置と足台について。

ギターを構えるフォームについて、疲れずに演奏するために重要なポイントをまとめます。

また、不便で便利な存在である足台についても触れます。

足ではなく、身体側に重心を置く

この姿勢に関するポイントは、現代ギター誌にて山田岳先生が掲載していました。
(私は東京で勤務していた頃、山田岳先生に習っていました)
洞察力に優れた先生でして、このチェックポイントも素晴らしい視点だと思います。

足に身体の重さをかけて踏ん張るのではなく、身体(お尻側)に体重の大部分を預けます。
これにより、下半身(足)から力が抜けて全身の脱力がしやすくなります。

ただ、綺麗に坐骨(お尻の中の骨)で椅子に座ったとしても、長時間の練習ではお尻が痛くなります。
長時間座って、お尻が痛くなったら休憩のサインと捉えて良いと思います。

体重を太ももに分散する

お尻が痛くなることの対策として思いついたのが、体重を右足の太ももに分散するという方法です。

一般的には「椅子には浅く座る」ということが言われています。
しかし、体重の分散のためには右足はしっかりと椅子に載っていても良いのではないでしょうか。

右足を椅子に深く腰掛けることのデメリットは不明ですが、今のところ不都合は感じていません。

ふくらはぎをカウンターウエイトにする

猫背や身体が前傾になりがち(垂直のまま)な人におすすめしたいのが、膝より下の足を少し前に出すという対策です。

バランスを取るための重りという意味で、カウンターウエイトという言葉があります。

座った状態から、
足を身体の前に伸ばすと、身体は後ろに倒れます。
足を膝の下に折りたたむと、身体は前に倒れます。

この状態は、膝より下の部分が身体に対するカウンターウエイトになっています。
身体が前に傾きがちであれば、膝の角度が開くように足を前に出すと良いです。

足台は身体に良くない?

私の場合です。
最近、猫背にならない背筋の伸びたフォームを会得して喜んでいました。
しかし、背筋が伸びた状態で前傾になってしまい、身体と太ももの角度がキツくなり、左足の太ももの付け根に違和感を感じていました。

足に体重を預けてしまうと、身体は前傾(背筋が伸びていたとしても)になりやすいです。

「足台の欠陥か?」とも思いましたが、山田岳先生の「身体側に重心(体重)を置く」ことと「膝下の足の調整」でこの問題は解決しました。

難しい方を選ぶか、楽な方を選ぶか

足台を使用して違和感を感じていたからこそ、「身体と足のどちらに体重を預けるべきか」という問題を見つけて改善することが出来ました。
プロレベルの演奏を目指す場合は「足台でも問題なく演奏出来ること」が重要だと感じています。

足台以外の支持具を使用することで、ギターは安定します。
「安定することで破綻の兆候に気が付きにくくなる」ことはデメリットとも考えられます。

ギター演奏に求められる指先の動作は極めて小さく繊細です。
「オーバーアクション・力みすぎ・フォームの乱れ」等がある場合、足台ではすぐに異常が現れますが、支持具では安定した状態が保たれます。
練習でこれらの不具合が少しでも残っていたら、本番の緊張下において不具合はより拡大します。
足台を「炭鉱のカナリア」のように使うのは有意義だと思っています。

私は上記と同じ理由で滑り止めを使うこともやめました。

「ギター演奏はそれ程簡単に会得できるものではない」というのは事実です。
しかし、自分で書いておきながら「勉強になるので不便なものを使いなさい」という意見は「説教臭い」とも感じます。
(うっとおしい)
全ての奏者がステージで緊張のある条件で演奏する訳ではありません。
私も含めて、何年もギターを弾いている人がずっと悩んでいるフォームや足台の取り扱いを初心者に求めるのはハードルが高すぎるように思います。
支持具のような「破綻しにくい」方法があるのはとても重要なことです。

私は支持具を使った場合でもギターを低い位置に構えたいのですが、右足が邪魔になります。
ギターを避けようとして右足を後ろに引く動きが不自然に感じるため、支持具は使えません。
ギターの位置が高い人の場合は、支持具によるフォームでのデメリットは無いと思います。

今回の記事は以上となります。
最後までご覧いただき、誠に有難うございました。

 

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