サイレントギターはおすすめ出来るのか。初心者でも使えるのか。

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住宅事情や同居する家族に配慮した場合、自宅でギターが弾けないケースがあります。

どうしても大きな音を出せないのであれば、サイレントギターが候補に上がってきます。
振動して音を出す部位にあたる表面板や裏板が無いため、弦が振動する僅かな音しか出ません。
テレビやスマホの音と比較しても、遥かに小さい音です。

サイレントギターに関する個人的な考えをまとめます。

この記事でわかること

ほとんどの人にサイレントギターは不要

弱音器があれば、大多数の人はサイレントギターを買う意味は無いと思います。
レトロな見た目に一瞬躊躇しますが、複数ある音を弱めるアイテムの中でも出色の出来です。
今でもパッケージを更新しなくてもそこそこ売れているのでしょう。

この弱音器は、弦をスポンジで挟んで消音する原始的な構造になっています。
ブリッジよりにするとピチカートのようなポコポコした音になり、ブリッジからサウンドホールに近づけていくとより音が小さくなります。

サイレントギターと比べたメリットは以下の通りです。

  • 安い(サイレントギター6万円に対して千円以下)
  • 普段のギターに取り付け可能、ボディサイズ等の感覚が変わらない
  • サイレントギターのように大掛かりなものを購入する必要がない

無駄なものは買わない

私は転勤のある仕事をしており、マンションに住んでいます。
「これ、良いかも・・」位のちょっとした気持ちでモノを買うと、部屋はすぐに埋まってしまいます。
持ち家に住んでいたとしてもモノの量が気になりにくいだけで、無駄遣いは避けたいです。

ただし、サイレントギターがマッチする人もいます。

サイレントギターが必要な人

出張等の外出先でギターを弾きたい人

出張や旅行等の外出先でギターが弾きたいという方には、サイレントギターは向いていると思います。

横板となるフレームを取り外して収納出来るので、ほぼネックのみの太さで収納が可能です。

仕事や私生活が忙しいけれど、人前演奏が控えていて練習したい場合にサイレントギターは最適です。

アンプ(スピーカー)に繋いで演奏したい人

サイレントギターは外部出力の端子が付いていますので、エレガット(エレキのナイロン弦)として使いたい方には向いています。

ナイロン弦のクラシックギターは、マイクを使ったとしても屋外の会場ではあまり効果的ではありません。
繊細な音色の特徴は、騒音のある屋外では伝わりません。

また、屋外の乾燥した風に当たるとギターの表面板が割れる可能性が非常に高いです。
そういった場合にサイレントギターは重宝します。

まだギターを持っていない人

1本もギターを持っていないという初心者の方は、まずサイレントギターを買ってみるのはおすすめです。「ギターを弾いてみたいけど、近所迷惑が心配」という方にはサイレントギターはベストな選択です。

ギターは、人生を通じて技術を積み上げることができます。練習をしている際は「今の努力が未来に繋がる」という満足感を得られます。

私は高校生くらいまでは長時間ゲームをしていました。しかし、ギターを弾き始めてからはほとんどゲームをしなくなりました。ゲームは新作が出ると今までの努力が無駄になります。ゲームのように「積み上がらない努力」をしている人が、ギターにエネルギーを向ければ驚くほど上達します。良い演奏ができれば、他人から認められることも増えます。

私はギターで「努力は報われる」という経験をしたことで、仕事や生活も「自分が頑張れば変わる」ことを実感しています。人生は短いです。行動しなければ、何もできない大多数の中から抜け出ることができません。

激しいストロークや弾き語りをする人

サイレントギターには共鳴するボディがありません。
そのため、ガッツリ強く弾いても音量がでません。

この特徴を利用して、普通のギターでは躊躇する強さでストロークや特殊奏法をすることができます。

ビビってストロークなどをしていると、本番においてもそういった癖が出てしまいます。
激しい弾き方でも音量を抑えるために、サイレントギターを使うのも良いです。

動きも派手になるため、ストレス発散にも向いています。

初心者にサイレントギターは不向き?

「良い音を出す右手のタッチを学べないので、初心者がサイレントギターを使ってはいけない」という意見があります。この意見は正しいと思います。

しかし、結局は個人のセンス(能力)によるところが大きいです。

サイレントギターでギター演奏を学んだとしても、本人に能力があれば生音の楽器に持ち替えても短時間でアジャストします。
生音のギターで演奏を学んだとしても、右手のタッチと出てくる音色の関係を把握できない人もいます。

「後から右手のタッチが直せない」ということはありませんので、「初心者がサイレントギターを避けるべき」とは思いません。
ギターを弾く人全員がプロになる訳ではないですし、楽しんで弾くならサイレントギターはとても良い選択肢です。

サイレントギター、まとめ

サイレントギターは、現代の住宅事情にマッチしたアイテムだと思います。
「初心者には合わない!」と小難しいことを言わずに、ギターを弾く人が少しでも増えて欲しいです。

私も記事の前半でいらないと書いておきながら、「パーキングエリアや道の駅で弾いたら楽しそう」と想像して欲しくなってしまいました。
次の記事は「サイレントギターは最高です。」かもしれません。

サイレントギターは、「弾きやすいから」とヤマハがサイズを小さくしたモデルがあります。
小さくしたモデルは他のギターに持ち替えた際に違和感がありますので、通常サイズを買った方が良いです。

初心者向けのギター選びに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。ギターは高額な買い物なので、「失敗しない選び方」を覚えておくことは重要です。

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最後までご覧頂き、誠に有難うございました。

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