メトロノームを使った練習のメリット・デメリットを考えてみる。

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メトロノームを使った練習は非常に良い成果が得られます。
しかし、速弾きの練習をしていた際
「メトロノームを使った練習は、あまり私には向いていないかも?」
と思う瞬間もありました。

今回の記事でメトロノームのメリット・デメリットを整理してみます。

この記事でわかること

メリット

一定のテンポで弾くことができる

メトロノームの音に合わせて練習することで一定のテンポで演奏することが可能です。

リズムに関する譜読みの間違いを見つけることができる

楽譜からリズムを間違って読み取っていた場合、メトロノームとのズレによって間違いの箇所を見つけることが出来ます。
つまり、どんなテンポの曲であっても1度はメトロノームに合わせて練習した方が良いです。

メトロノームの機能で4拍子、3拍子の1拍目の音を変えられるものもあります。
それらを使用すると、1拍丸々ずれてしまった場合でも間違いを見つけられます。

各セクション・フレーズ毎のテンポを揃えることができる

同じテンポで弾いていると主観的に感じていても、実際はそうでないことが多いです。

各フレーズの音価の「長い・短い」やフレーズそのものが持つ「表情」によって
無意識に遅くなったり速くなったりします。

高速道路で「上り坂で速度が低下する(エンジンの回転数は上がる)」「トンネルは同じ景色が続くため速度の感覚が鈍る」に近い気がします。

DRIVE&LOVEより引用

デメリット

演奏では、音楽的に許容できる速度でないと弾けない

私が練習していて気がついたデメリットが、
「メトロノームなしで演奏する場合、音楽的に許容できる速度でなければ弾けない」
という点です。

具体的には「メトロノームを使った練習ではテンポ200で弾けていたとしても、
メトロノームが無くなったときに160まで落ちてしまう」ということです。
「テンポ200が速すぎる。音楽的に不自然だ。自分のしたい表現ではない。」
と思ってしまうと、自然と速度を抑えてしまうということです。

これについても、高速道路の例えが近いと思います。
メーターがない場合でも極端にテンポが変わらないように練習すべきです。

曲が求めるテンポで弾く必然性を、感覚的に理解する必要があります。

速度に気を取られ、音質が犠牲になる

メトロノーム使用時は速度が上がった際に、音質が悪くなったことに気づかないまま弾いてしまうこともあるでしょう。

こちらに関しても、メトロノームなしで弾いた際に「私が許容できる音質ではない」と無意識に感じてしまうと、自然と速度を落としてしまいます。

私はこのケースに当てはまっていると感じました。
メトロノームだけに頼って強引に速度を上げても意味がないのです。

音楽的表情が疎かになりがち

メトロノームを使用すると、テンポを合わせることに集中して
本来あるべき音楽表現が疎かになりがちです。

必要な強弱や音色の表現を保ったまま、練習するように気をつけましょう。

間やテンポのルバートが疎かになりがち

メトロノームばかり使用すると、フレーズに必要な間やテンポ・ルバートが疎かになりがちです。
極端にメトロノームばかり使用している人はいないと思いますが、
メトロノームを使用して楽譜の表記通り弾く練習を行ってから
フレーズに自然な間やテンポを付けていくと良いでしょう。

今回の記事は以上となります。

最後までご覧頂き、誠に有難うございました。

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この記事でわかること