左手の運指の難所を考える。「スペインの城よりトゥレガノ(F.M.トローバ) 22-23小節」

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左手の運指で難しい箇所があったので、紹介します。
詰め将棋のように、今後も抜粋してまとめていこうと思います。

スペインの城より「トゥレガノ」F.M.トローバの22ー23小節の運指に苦戦しました。
7フレットセーハから次の小節にかけてです。
(♯4つ、ホ長調)

この記事でわかること

スペインの城より「トゥレガノ」F.M.トローバ

エブソン・ロペス氏の演奏動画を貼っておきます。
エブソン・ロペス氏の動画はどれも音質が良いです。
使用しているギターはイタリアの製作家「アンドレア・タッキ」と思います。
ヘッドが映らないので分かりませんが、ブーシェモデルでない気がします。

私が苦戦した箇所は31秒~の部分です。
動画でも、テンポを緩めたり、溜めを使ったりしています。
しかし、割と苦労せずに弾いている印象です。

回転と指の伸ばしが難しい

この部分が難しい理由は以下の通りです。(♯4つ、ホ長調)

  • 4がガイドフィンガーになっているが、恩恵が薄い
    (弱い指で頼りない)
  • セーハで使った1の指を速やかに移動させる
    (セーハで力むと遅れが生じる)
  • 2の指を伸ばす距離が長い
  • 手の回転が必要

ローポジションは無理だった

同じポジションで弾いた場合が難しいと判断し、ローポジションに降りることを考えました。
7フレットセーハで②弦のラを弾いた後、①弦に3を置きます。
すると、①弦の3及び②弦の4でガイドフィンガーを2つ作ることが出来ます。

しかし、移動距離が長すぎるため、この曲の速いテンポではローポジションに降りる運指は使えません。

楽譜の運指で工夫をする

※♯4つ、ホ長調

ローポジションが無理でしたので、楽譜の運指で工夫します。

コツ1. セーハの解除

7フレットのセーハは①弦と⑥弦だけを押させる形です。

②弦のラを弾いた時点で、①弦をセーハする必要がなくなります。
すぐにセーハの根本を浮かせます。

コツ2. ③弦2の指のレ♯を早めに離す

この押さえかえでは、2の指を③弦→⑥弦に移動させます。
結構な移動距離です。

この部分が難しいため、②弦のラを弾いたちょっと後に、音価を妥協して③弦2の指のレ♯を離すようにします。
音価よりも音楽の流れの方が大事です。

コツ3. ③弦に3の指を置く(最重要)

コツ2.で③弦の2の指を早めに離すことにした場合、3弦はフリーの状態(音がなっていない)になります。
音がなっていない3弦に③の指を置いてミの音を押さえます。

ガイドフィンガーどころではなく、次の音を確保出来ます。
3の指を支点として、安定して手の回転が可能です。
3の指と1、2の指の位置関係を把握しておけば、押さえかえのミスも少ないです。

コツ4. ③弦3の指以外を強く押さえる

追記です。

3弦③の指は手の回転の軸として使っているため、音が出る最低限の力は意識せずとも確保出来ます。
音が出ない心配は無用です。
他の指(4か1?)に気を配りましょう。

まとめ

上記のコツを実践したところ、それ程苦労せずに押さえかえが出来るようになりました。

「努力して回数を重ねる」ではなく「上手くいく方法を考えること」が重要です。
「回数を重ねる」場合であっても、たまたま上手くいったケースの確率を上げる練習になってしまっていると思われます。

最後までご覧頂き、誠に有難うございました。

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