【タッチ診断】クラシックギターを弾くタッチの良い・悪いをチェックする方法

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ギターを練習しているけれど、自分のタッチが良いのか・悪いのか分からない。
そう悩む方は多いです。

ギター演奏の技術を向上させ、より美しい音を出すには、上達を測るものさしが必要です。

自分がやっていることの「良い・悪い」が分からなければ、そもそも改善しようという気持ちが湧きません。上達の方法を思いつくこともないでしょう。

自分のタッチの「良い・悪い」を判断するおすすめの方法は、練習する前と後のギターの音を比べることです。

私は過去、5年以上は音色に悩み続けてきました。今は自分が理想とする音色を身に付けています。悩んだことで、良い音を出すための技術を言語化できるようになりました。

この記事で紹介する「良い・悪いの判断方法」を使ってタッチをチェックし、最短で美音を身に付けましょう。

テレビCMのように「あんた最近、音が綺麗になったんじゃないの?何かやってるでしょ?」と言わせたいところです。

この記事でわかること

ギター練習する前の音を覚え、後の音と比べる

タッチの良い・悪いを診断するには、練習の前後のギターの音色を比較しましょう。

ギターを練習する前の音色は、前回の練習後からしばらく放置されたニュートラルな状態です。

この状態の音と、しばらく練習して自分の音を吹き込んだ後の音を比較することで、自分のタッチで楽器がどのように変化したかが分かります。

ギターは弾き込みによって音色が変わります。繰り返し音を出して板を振動させることで、さらに振動しやすくなります。

つまり、ギターは弾けば音が良くなるのが「ふつう」なのです。

半日〜1日など、長時間弾いていない状態の楽器よりも、練習した後のギターから良い音が出ていないなら、タッチが悪いと言えます。

ケースに入れないことでギターが呼吸する

私の感覚では、ギターはケースの中に入れておくよりもスタンドに立てかける方が音が良いです。
ケースに入れないことで木が呼吸し、余計なテンションが取れます。
エイジングも早く進むでしょう。

ただし、楽器が乾燥する・ぶつけやすくなる等のリスクもあります。

「演奏者が望む音が出ること」が良いタッチである

ギターの音の良い・悪いは「自分が出したいと望む音が出ているか」で判断します。

つまり、良いタッチは人によって判断基準が異なります。1つの基準で「これが正解」だと決めつけることはできません。

練習後のギターから「練習前の状態よりも自分が望む音が出る」のであれば、タッチが良いということです。

練習後のギターの音が悪くなっているなら、それはタッチが悪いです。ギターが悪い訳ではありません。

「自分が出したい音」のイメージを持つことが重要です。

名器の豊富さ = 理想の音がひとつでない証明

クラシックギターには、片手では収まらない数の名器が存在します。それぞれが独特の個性を持ち、人によって評価が大きく分かれます。

「名器のバリエーションの多さ」は、他のクラシック音楽に使われる楽器とギターで大きく異なる点です。

ギターの音色は、製作家の多用な理想が現れています。

  • バランスが良く、音が大きい(ピアノ的)
  • 単音がよく歌い、遠くまで響く(弦楽器的)
  • 響きが良く、芯がはっきりして、変化が付けやすい(スペイン的)
  • 音の分離が良く、気品がある(ドイツ的)

ある1つの理想から見た場合、他の種類の理想に魅力を感じないということもあります。これが名器の評価が分かれる理由です。

名器が沢山存在するのと同じく、理想のタッチも複数存在するのです。これがギターの面白くてやっかいな特徴です。

ギターには、演奏者の都合は関係ない

ギターは演奏者のタッチを写しだす鏡です。

どんなタッチで弾いたかでギターの音が変わります。そこに演奏者の都合は関係ありません。

演奏者が頑張って工夫しているつもりでも、ギターは考慮してくれないということです。

愚痴です。
私は爪の形を試したり、なるべく脱力をしたり、と良い音をだすための工夫を重ねてきました。しかし、私の音は長い期間ずっと硬いままでした。

どれだけ演奏者本人がタッチに対して努力していても、ギターは絶対的な結果しか見てくれません。

「時間をかける」のでなく、「耳で音を聴いて、何が有効か考える」のが重要です。

ギターの音が分からない人にも、強みがある

練習前後のギターの音が変わったかどうかは、人によっては判断できないかもしれません。

日ごとのギターの音色の変化も、聞き分けられる人とそうでない人がいます。

「ギターの音色の違いが分からない」のは、それほど悪いことではないと思っています。

私はギターの音色の変化が分かるタイプです。そのため、「今日は楽器の調子が悪い」と感じて練習のモチベーションが出ないこともしばしばありました。(本来は私のタッチが悪い)

プロのギタリストがあまり神経質に「楽器のご機嫌伺い」ばかりしていては、練習・本番の演奏に身が入りません。

ギターの音色があまり分からない人は、音色のことは諦めて、自分の上達に集中するというのも作戦のひとつです。(神経質な人より良い演奏ができる)

ただし、芸術の域に到達する演奏家は音色と演奏内容の両方を兼ね備えています。

「ギター演奏の右手のタッチを判断すること」まとめ

今よりもっと良い音を出すには、まず演奏する前後の楽器の音を聴き比べましょう。

爪やタッチの方法など、小さなことで、楽器の音色は変わります。それを聴き取って、理想の音に近づく工夫を沢山重ねましょう。

この記事では「理想のタッチ」について書いていません。それは「理想」が人によってことなるからです。

多様性が尊重される時代ですが、「その人の個性だから…」と努力を放棄するのでなく、磨き抜いた美しさを目指しましょう。

私は自分にとっての「理想のタッチ」を見つけました。しかし、爪磨きをサボるとギターが悪い音色に変化します。

良い音色を目指しているつもりでも、爪が悪いと努力が無駄になります。こまめに爪は整えましょう。

今回の記事は以上となります。最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

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