少し前にヤフーオークションにてハウザー2世が落札されていました。
私も入札を検討しましたが、懐が寒かったため断念しました。
ハウザー2世の落札金額について感じたことや転売等について書きます。
(落札者や販売店へ配慮して、具体的な金額は載せません)
ハウザー2世の落札価格
ハウザー2世が出品された当初の金額は、店頭価格のおよそ40%でした。
使って気に入らなかったとしても、転売すれば確実に利益が出るような価格です。
しかし、最後は競争の末、値上がりして店頭価格の60%ほどの金額まで到達しました。
それでもやや安く、あまりクラシックギターの需要が無いのかなと個人的には心配になりました。
もしかすると海外の方が落札した可能性もあります。
転売について
落札されたハウザー2世の価格は、委託販売として売ればある程度利益が出せる金額でした。
店舗に販売する形(即金)であれば、落札額と販売額が同じ位かと思います。
あからさまな転売は私も好きではありません。
しかし、「転売が可能な程に価格が安いものが売れない」が意味するのは、買う人がおらず経済的に活力が無い状態です。
ギターの転売はお店に迷惑がかかるものではありません。
どちらかというと、購入者がリスクを負うことになります。
活気が無いよりは、少し転売があるぐらいの方が良いと私は思っています。
ネット上でしか見られなかったものが、店頭で確認出来るようになるのも嬉しいです。
ちまたでは「絶対に儲かるのなら借金してでも買った方が得」という言葉も耳にします。
投資としてのギター購入について、「買えば儲かるのに何故買おうと思わないのか」「どんなリスクがあるか」考えてみます。
投資としてのギター購入のリスク
価格変動のリスク
ギターの市場価格は一定ではありません。
デフレ・インフレと需要の影響を受けて価格が変化します。
必ずしも狙った価格で売れるとは限りません。
ハウザー2世は最高クラスのギターとして価値が認められているギターです。
市場価格は400~500万円程でしょうか。
(販売価格でなくネット等での表示価格)
そのため、今後価値が低下する可能性はかなり低いとのではと私は考えています。
全世界で見た場合にハウザー2世の価値は上がり続けると思います。
しかし、日本のクラシックギター人口減少により国内価格が下がる可能性はありえそうです。
時間のリスク
ハウザー2世の価値が底堅いといっても、売れるのに時間がかかる場合は投資としてはリスクがあります。
売れるのに5年もかかってしまったら、他の資産に投資した方が儲かる可能性が高いでしょう。
売っている最中に値下げを余儀なくされる場合もあります。
中々売れないことに対するストレスも少なからずあるでしょう。
ハウザー2世のように本当に価値のあるものは、時間をかければ売れる可能性も高いと思います。
手元の資金が減る
我々貧乏人にとって、手元の現金が無くなるのは大きな痛手です。
お金持ちと庶民ではどうしても金銭感覚に違いがあります。
資産の大半を占める割合のお金が出ていくのは苦しいです。
確実に価値が担保されており、すぐに売れるのであればお金が無くとも購入するのが賢い判断です。
しかし、現実は価格変動と時間のリスクがあり、ノーリスクとは言えません。
自分で弾くことの価値
楽器を購入して演奏することは「スキル」「体験」「自分らしさ(アイデンティティ)」の全てを満たしてくれます。
ギターを買うことが「コスパが良い」かどうかは人によるのですが、得難い経験になることは間違いありません。
「自分で弾くつもりで買って、気に入らなくても高く売れる」というのは最も賢いパターンだと思います。
楽器と共に過ごすというプライスレスな利点によって、投資におけるリスクを誤魔化すことが出来ます。
ギターは「弾くつもりで買う」方が良いのは間違いなさそうです。
今回、風情のない内容の記事になってしまったため、公開するか迷いました。
しかし、ギターにこだわりがある方は、ギターに沢山のお金を使います。
そのため、「ギターとお金」を一度冷静に考えなければなりません。
この記事がそのきっかけ・判断材料となればと思っております。
最後までご覧いただき、誠に有難うございました。