演奏技術

右手の指の関節の固定について。

人前でF.ソルのグランソロを弾く機会がありました。

和音を連打したり、付点のリズムで弾くフレーズが登場する曲です。
技術不足の私にとっては、右手に乳酸が溜まるフレーズの連続です。
(SASUKEのステージ並)

これらを乗り切るには「右手の指の関節の固定」の意識が必要だと思っています。
(固定とそれを即座に解除出来ること)

関節の固定はあまり疲れない

筋肉には以下の特徴があります。
(もう1つ要素があった気がします)

  • 速度が遅い方が力が大きい
  • 速度が速い方がエネルギー消費が大きい

つまり、筋肉は固定している(動かさない)状態で最大の力を発揮します。

度々このブログで出す例えです。
腕相撲では、腕を固定して下半身や体重を使って腕を倒します。
腕を積極的に動かそうとすると、力は弱くなります。
ボルダリングでは、指を固定して重い体重を支えています。
相手を掴む格闘技であっても握力が強くない人がいるのは、指を動かす動きよりも指の固定を有効に使っているからだと思います。

和音にどう応用するか

弦を弾く際は、多少なりとも指を動かさなくてはいけません。
そのため、完全な指の固定は不可能です。
以下の手順を推奨します。

  1. 指を弦にプランティング(セット)する
    (完全に脱力して)
  2. 弦に対する指のかかり具合を均一にする
  3. i、m、aで隣り合う弦を弾く場合は指をまとめる
    (それぞれの指を独立させない)
  4. 握りこぶしを作る感覚で、指の関節の固定と指を握る動作を同時に行う
  5. 引き終わったら脱力して指を元の位置に戻す
  6. 同じ弦を使った和音を連続して弾く場合は、指を揃えてまとめた状態を再利用する
    (一度作った指の配置を崩さない)

手順の2.と3.のように、弦に対する指のかかり具合を揃え、指をまとめて同じ動きで弾くことで、各弦で均一な音量が得られます。
これにより「どこかの弦が鳴っていなかった」という事象が無くなります。

今回の記事のテーマである指の関節の固定について、
「指を動かして手を握りにいく」というよりは「握りこぶしで硬めた状態を作ろうとする」意識の方が指の関節の固定をしやすいように思います。
普段求められる「指の独立」ではなく、「物を握ったり、拳で殴ったり」する人間の本能的な動きを利用します。
そのためには、同じ動きをする指を束ねて(まとめて)おいた方が良いです。

音量や音色のパラメータに関しては「弦に対する指のかかり具合」「弦に対する指の角度」「指のリリースの速度」で調整します。
疲れずに大きな力を出せる代わりに少し繊細さを失うので、「指で弦を押す量」での音量調整はしにくくなります。

積極的に右手の指の固定を使う

指の関節を固定して和音を弾く動作は、積極的に取り入れることで演奏が容易になります。
「メロディを強調する」「特定の声部を強調する」場合を除けば、ほとんどこの弾き方で良いのではと思いました。
ピアノで全ての鍵盤を同じ強さで押し込むのと同じことをやっています。

各声部を聴き、細かいコントロールをして独立させようとすると、シビアなコンディションでは失敗する可能性があります。
また、疲れやすくもなります。

「声部が均一な音量で鳴る」ことを少ない労力で得られるので、難易度の高い曲や3度の連続等で積極的に活用したいところです。

音量を均一にするために「脱力」と「爪の形、状態」に注意しましょう。
爪の抵抗を揃えたいので、amiを同時に削れるように、棒ヤスリを3本揃えたくなってしまいました。

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今回の記事は以上となります。
タッチが力みすぎてギターが硬くなっていないなら、ここまでマッチョな方法は必要ないかもしれません。
(別記事「太い音を出す方法⑥」よりも前にこの記事を書いていました)
最後までご覧いただき、誠に有難うございました。

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