発声とギター演奏の共通点について。

PR〈景品表示法に基づく表記〉

30歳をとうの昔に過ぎ、いよいよ声優になりたいと思い声のレッスンを受けております。
冗談です。

リモートでのレッスンや通話が増え、人に何かを伝える際の声の重要性を認識しました。
そのため、2月から月4回程度の頻度で「発声・発音・滑舌」に関するレッスンを受けています。

舌の筋肉等は使わなければ衰えます。
しかし、技術(正しい口や舌の使い方等)は一度身に付けてしまえば完全に無くなってしまうものではなさそうです。
そう考えると、声を磨くのにお金をかけるのは人生において費用対効果の高い自己投資と思います。
(レッスン代も非常にお安い)

「発声・発音・滑舌」を学ぶ中で、弦楽器(ギター)の演奏との類似点が多いと感じたのでこの記事にまとめます。

この記事でわかること

力むと響かない

声を出す際、舌や唇が力んでしまうと声は響きません。
息に自然に音を乗せると、どこにも力みが生じず、響きの良い声になります。

ギターにおいても、右手・左手が力んでいると豊かな響きを止めてしまいます。
直感的に分からない方もいるかもしれませんが、例えると「金属の硬いピックで柔らかい音を出すのは難しい」のような現象に近いかもしれません。

シンプルに動かす

力まないようにシンプルに

発声の際は舌や唇の動きを理解してシンプルに使うことが重要です。
ギターの場合でも全く同じと思います。

「力むと響かない」に共通しますが、複雑なことをしようとすると力みの原因になります。
声のレッスン中には、「息を無理に当てようとしない」「滑舌を唇の動きで何とかしようとしない」という指摘を頂きました。

ギターの指の動きは目に見えやすくシンプルですが、発声は口の中の動きを考えねばなりません。
そのため指導は難しくなるはずなのですが、先生からは極めて明確な指摘を頂きました。
発声方法の指導は、非常に研究の進んでいる分野だと感じました。
(良い先生に出会いました)

ギターで強引に良い音を出そうとすると

私がギターを始めて初心者の頃、頑張って良い音を出そうとしていました。
シンプルな動きではなく、何かやろうと足掻いて複雑な動きになっていたと思います。
そうなると、大きな音が出たとしても響く音にはなりません。
音にも「苦しさ」「頑張っている感じ」が出てしまいます。

初心者の頃の私自身に苦言を呈したいのですが、「軽い音が使えない」というのは「タッチがしっかりしている」からではありません。
「シンプルな動きが出来ていない」ことが原因です。
「演奏が苦しい・苦しそう」という方は、頑張るのではなく「シンプルに弾く」ように改善しなければなりません。

シンプルな動作で速い動きに対応する

滑舌もギターの演奏も、シンプルな動きでなければ速く動かすことは出来ません。
力んだ状態ではすぐに限界にぶつかり、成長が止まってしまいます。

ギター教室で先生に習う場合は、最初に基礎を教えられます。
「どうして初歩的な動きに時間をかけるのだろう」と思うかもしれません。

基礎を身に着けておかないと、響く音を最小限の労力で出すことや、極限のスピードに到達することが難しくなります。

ギターを弾いていて良かったこと

発声に関するレッスンを受けた際に「ギターをやっていて役立ったこと」があります。
それは「音を聴く能力」と「身体の使い方を修正する能力」です。

声に対する違和感

自分で発声する中で、違和感のある部分がありました。
以下の部分です。

  • 母音が遅く、動きが遅れているように聴こえる
  • た行の破裂音の音量を抑えてしまう
  • ら行、ま行が綺麗でない

それらは軽度だったため、先生からも当初は気にしすぎではと言われました。
「アニメの見過ぎで良い声に慣れているせいで、自分の声に妥協できない人がいる」とのことです。
(なかなか刺さりますね)
しかし、レッスンを進める中で私が違和感を感じた部分には問題があることが分かりました。
「楽器をやっていて耳が良いので、あなたがおかしいと感じた部分はおかしいです。」というアドバイスを先生から頂きました。

ギターをやっていて良かったとも思いましたが、自分の声があまりに違和感だらけで先行きに不安を感じています。

身体の使い方の修正の速さ

私の発声は問題だらけでした。

しかし、唇や舌の使い方を直すのは案外スムーズに行えました。
ギターのレッスンで毎回身体の使い方に対して注意を受け、それを直す流れが染み付いていたからです。

ギター経験があって良かったです。
今後も、ギターとギター以外の経験を相互に影響させることで演奏の質を高めようと思っています。

最後までご覧いただき、誠に有難うございました。

この記事を貼る・送る際はこちら
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
この記事でわかること