目を瞑って弾くことの効能について。

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最近良く目を瞑ってクラシックギターを弾いています。
意味のある練習方法の1つと思いますので、
私の考えを書きます。

この記事でわかること

視覚情報なしで弾けることが必要

中級者以上の方、コンクール等に出るようなレベルの方であれば、
本番の演奏で弾く予定があるレパートリーは
目を閉じたままでも変わらない完成度で弾けなければいけない
と考えています。

そもそも視覚情報自体が煩わしい

私はギターを始めたときからかなり長い間、
左手を見て演奏していました。
恐らく多くの方が、
指板を「見にくいな」と思いつつも覗き込んで弾いていたのではと思います。
経験年数を積むにつれ、次第にその「見にくさ」にも慣れていきます。

今になって、初心者の頃の「指板が見にくい」という感覚は
正しい視点なのではないかと考えています。

上達して、
身体の感覚でギターに対する指の位置が分かるようになったとき
指板を斜めから覗き込んで得られる視覚情報は
「明瞭さに欠ける頼りないもの」であると感じています。
そもそもの見にくさもあるのですが、
本来は「指先と脳」だけの調整で良いところに
目(視覚情報)が介入するのがうっとおしいのです。

「フレットや弦に対する指の位置を
目で見て確認しなければ分からない」
という段階は自宅での練習で超えておく必要がある
と思いました。

視覚情報以外の感覚を大事にするようになる

五感の1つである視覚をあえて遮断することで
音や身体の感覚に注意を向けることが出来ます。
(ありきたりな話ですみません)

自分で弾いていても、人の演奏を聴いていても、
技術面を参考にしたい等の理由が無ければ
音楽に視覚情報はいらないのではと思ってしまいます。
(エンターテイメントとして見栄えが大事なのは分かりますが)

目を瞑ればステージ上でも景色が変わらない

これも極論ではございますが、
目を閉じてしまえば、家でもステージでも景色が変わりません。
練習でも本番でも同じ感覚で弾けるようになるかもしれません。

私はこれまで、
家では指板を見ずに弾いているのに
本番になると怖くて指板を見てしまう
という状態でした。
練習と本番で違うことをやっていては上手くいきません。

本番の距離の遠いポジション移動のときだけ
目を開けるようにするつもりです。

注意点:力を入れて目を瞑ってはいけない

目を閉じる際に、眉間にギュッと力を入れてはいけません。
逆に言いますと、
そこに力が入っているかどうかが分かるくらいに
アンテナを働かせて弾いていることが重要になります。

今回の記事は以上となります。

「目を瞑ること」よりも
「目を瞑って弾くための能力」が大事ですね。

最後までご覧頂き、誠に有難うございました。

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