アポヤンドの欠点をまとめる。

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アルアイレと比較したアポヤンド奏法のメリットは「簡単に弦を縦振動できる」点です。
(表面板に対して)

ただ、アルアイレと比較するといくつかの欠点があります。
縦振動を加味しても「マイナスが大きい」と感じる部分がありましたので、この記事にまとめます。

この記事でわかること

リリース速度が速くなりがち

アポヤンドは、指が弦に寄りかかって抜ける奏法です。
そのため、意識しなければリリース速度が速くなりがちです。

リリース速度が速い場合、音ははっきりとし、少し細くなります。
音の太さを求める場合、これはデメリットだと思います。

単音の良さであれば、アポヤンドがアルアイレに勝るはずですが、このリリース速度の問題によって差は少し縮まります。
そのため、アポヤンドの際は、リリース速度に気をつけるべきです。

この記事を書くきっかけが「リリース速度」ですので、残る欠点はおまけです。

アルアイレとの切り替えに少し手間がかかる

アポヤンドとアルアイレは、切り替えの際に手の角度が変わります。
(変わらない人・流派もいます)
あまり角度が変わらない人でも、完全なノーアクションとはいかないと思います。

2声が登場して高音だけアポヤンドすることもありますが、速い場面ではかなりやりにくいです。

切り替えで手間がかかること、どんな場面でも自在に使える訳ではないことがデメリットです。

音色が目立ってしまう


アポヤンドはアルアイレに比べて音色が突出し、目立ってしまいます。

私が初めて習った先生は、「愛のロマンス」や「ラグリマ」はアポヤンドを推奨する方でした。
(今でもたまに習っています)
しかし、J.アルカスの「椿姫の主題による幻想曲」では、「アポヤンドはやめましょう」という判断でした。
「その部分だけ音が浮いてしまうから」という理由です。

その先生に私が良くしていた質問があります。
「この部分でこの奏法は避けたほうが良いですか?」という内容です。
「使い方によるので、方法そのものの選択肢を消してしまうのはやめましょう」という回答を良く頂きました。
「方法そのものを否定しない」先生ですら、アポヤンドを避けたのですから、場合によってはあまり馴染まないのだと思っています。

ギター独奏においては、スパニッシュな楽曲を除いてスケールでアポヤンドを使用するのは避けるつもりです。
(椿姫の主題による幻想曲はオペラレビュー)

アポヤンドの欠点、まとめ

友人から教わったタッチの方法で、アルアイレでもかなり良い音を出せるようになりました。
(人づての話なので、大っぴらには細部を書いていません)
アポヤンドと違い、リリース速度もコントロールしやすいです。

私は単音や2声でのアポヤンドを良く使っていたのですが、アルアイレのレベルが上がったことでアポヤンドが必須とは思わなくなったかもしれません。
技術的にも容易で、アポヤンドの9割位の音は出せます。

最後までご覧いただき、誠に有難うございました。

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