楽器

ユーゴ・キュビリエの所有後半年レビューをする。

hugo-cuviliez

フランスの製作家 ユーゴ・キュビリエのギターを所有して約半年が経過しました。

ユーゴ・キュビリエのギターは、一時期は都内のショップや個人間売買のサイトに頻繁に出回っておりました。
ラベルの番号を見ると、入手してすぐに手放してしまった人も多かったのではと思います。
飽きる音色なのかもしれません。

およそ半年で気が付いたことや、変化をレビューします。

電磁波のような付帯音がかなり薄まった

ユーゴ・キュビリエの最大の欠点は、特に1弦を弾いた後の電磁波のような付帯音・残響でしょう。
この1弦の特徴が強調されている鳴り方を聞くと、デジタルな音・下品な楽器だと感じます。
(所有していると、ストレートにけなせるので良いです)

このデメリット知っていながら購入したのは、弦をうまく選べば何とか許容範囲内のキツさに収まるかと思っていたためです。

半年、ナイロン弦を張って弾いた結果、特徴的な1弦の音はかなり収まりました。
私が弾くから大人しい音になったか、むしろそういった音を引き出せない私のタッチが悪いとも思っていました。
しかし、他の奏者に弾いてもらっても凶悪な音は出なくなっていました。

どのような音で弾き込みするかは非常に重要です。

ニュークリスタルは合わない

ナイロン弦の中でも、サバレスのニュークリスタルのような艶のあるタイプは合わないと感じました。
ザラつきがある方が、フランス的なシルキーさを引き出すことが出来ます。

フランスのメーカーの弦がフランスの楽器に合わないのは残念です。
(アリアンスが合うのでしょうが)

低音の分離は良くない

友人に試奏してもらった結果、5弦と6弦の重音などの低音の分離はあまり良くないことが分かりました。

1~3弦は独特の刺激的な倍音で分離が良いです。
太さが違うので、それぞれの音色が異なり、一体化しません。
4~6弦は、どの弦も巻き弦の特徴が出るため、あまり差が感じられないのではないかと推測しています。

私の手持ちの楽器では、ホセ・ヤコピやアントニオ・マリンは音楽性で分離や立体感を感じます。
ユーゴ・キュビリエはパワーと引き換えに、そういった要素は無くなっています。

アレッシーは微妙

アレッシーの糸巻きは、6弦の軸の金属部分が抜けました。

私は過去にブリッジの穴が広がった楽器を所有して悲しい気持ちになったことがあります。
そのため、低音弦を勢い良く引き抜くことはしません。

ギア自体はゴトーよりも優秀と思いますが、アレッシーもあまり好きではありません。

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6弦の軸が抜けた

不良の優等生化を狙う

私は古い楽器、いわゆる銘器の音が好きです。
また、そういった楽器に合うタッチしか使えません。

ユーゴ・キュビリエに関しても、ナイロン弦を張って落ち着いたタッチでしか扱えません。
(私にはカーボン弦はうまく使えませんでした)
半年の弾き込みでかなり音が落ち着いてきました。

落ち着いてきたとはいえ、ラティス特有の生々しさは残っています。
ギター好きにはすぐ分かる範囲と思います。
そうでない聞き手には、良い意味での切迫感・存在感だけが伝わればかなり面白い楽器になるのではと考えています。

今後も、他の銘器とあまり区別(使い分け)をせずに弾いていこうと思います。
優等生揃いのクラスに不良が入り、馴染みつつあるイメージです。
今後、どのような変化を遂げるのか、非常に楽しみです。

前回のレビューはこちらからご覧ください。

今回の記事は以上となります。
最後までご覧頂き、誠に有難うございました。

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