当方、もうすぐ30歳も終わろうという時期にあり、
今年のボーナスでポータブルタイプのピアノを購入致しました。
購入に至る心境と、購入して感じたメリット・デメリットをまとめます。
購入するきっかけ
①音楽史の偉人達は皆複数の楽器を弾いている
バッハやモーツァルトを思い浮かべてもらえれば分かりますが、
歴史に登場する作曲家・演奏家達は複数の楽器を掛け持ちしています。
楽器ごとに、身に付きやすいor身に付きにくい能力があり、
楽器を掛け持ちすることで相乗効果が得られると考えました。
たまたま私が見かけたピアノ指導者のブログでは
音程や和音の縦の感覚が薄いことを懸念しておりました。
②学習のための莫大な情報がある
子供に幼少期から習わせる楽器を思い浮かべると真っ先にピアノが上がるように
社会に相当普及している楽器です。
上達しようとした際に、ネット上からいくらでも情報が得られるので、
その点も大きなメリットと感じました。
特に、今井顕先生、赤松林太郎先生の動画が気に入っています。
③膨大なレパートリーがある
ギターの比では無いレパートリーの数がピアノにはあります。
リュート属やヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロやヴァイオリン等、
他にもやってみたい楽器はありますが、
レパートリーの量ではピアノに敵わないのではと思います。
タランテラや舟歌の解説をyoutube上で観ていましたが、
正直、ギター曲ですとそれらの曲の様式を学んだとしても、
そのカテゴリの曲が数える程しか無い気がします。
④人生一度きり
次の人生ではこの楽器を弾いてみようかな、などと考えたことがありますが、
次の人生のことなど分かりません。(ないかも)
自分でショパンやベートーヴェンを弾いてみたいと思いました。
購入して感じたメリット・デメリット
メリット
①エチュードが豊富
バイエル、バーナム、ハノン、チェルニー等の練習曲が存在するので、
学習教材に困ることがありません。
私はバイエルから始めて、3日で飽きましたので、
今はブルグミュラーの練習曲op.100を弾いています。
1番「素直な心」から順番に弾いていますが、音楽的に非常に豊かです。
②音楽理論(和声等)を学ぶのが圧倒的に楽
ブルグミュラーのエチュードを弾こうとしてネットで情報を検索したところ、
和声分析に関するサイトや動画が大量に見つかります。
このエチュードはロマン派の感覚を身に付けるために書かれており、
シンプルなのに内容が非常に豊かです。
借用和音やドッペルドミナント等、シンプルかつ効果的に出てきますので、
学習教材として素晴らしいです。
ギターではサボっていた音楽理論の勉強を、
ピアノでやり直してみようという気になっております。
弾いて数日で、旋律の2度と3度(1音飛ばし)の音程の感覚が出来たように思います。
③楽器にお金がかからない(これ以上の楽器を買う意味は無いかも)
賃貸マンションですと、
グランドピアノやアップライトピアノを導入するのは難しいです。
高い電子ピアノを買おうとも思いましたが、
コロナウィルスにより納期が半年以上先でした。
結果的に、マンションで弾くならそこそこの電子ピアノで正解だった
と思っています。
楽器選びはまた別記事を書くつもりです。
④指の独立性が増す
いざ、ピアノを弾いてみると、独立して動かない指がはっきり分かりました。
左手は親指が動かず、右手は小指と薬指が動きません。
クラシックギターでも右手の小指を鍛えると良いと言われておりますが、
私はギターで小指を使った練習を継続して行うやる気が起きません。
ピアノで実用的に強化出来るなら、これは大きなメリットです。
左手の親指の独立性が増すことは一見メリットがないように思えますが、
左手の親指が力むと左手全体が力むので、
器用になることに越したことはなさそうです。
デメリット
①音はギターの方が良い
純粋な音の魅力は、電子ピアノではギターに敵いません。
そもそも、ピアノで良い音を求めるのであれば、
財力と家(一軒家)が必要です。
クラシックギターは2000万円のハウザー1世であろうとも、
マンションの一部屋で弾けてしまいます。
そこが恐ろしいところです。
②爪はやはり邪魔
私はクラシックギターを弾く際も爪はかなり短めです。
それでも、ピアノを弾く際は邪魔です。
ギターの場合ですと、指先の肉から爪が出ている位が良いですが、
ピアノの場合は、打鍵して指先の肉が潰れた状態で
爪が鍵盤に干渉しない長さが良さそうです。
手元に19世紀ギターのレプリカがあり、
爪が無くてもギターは弾けそうなので、
ピアノで良い癖が付くまでは爪を極限まで短くするつもりです。
③思っていたより難しい
クラシックギターで楽譜に慣れていますので少しは弾けますが、
思っている以上にピアノは難しいです。(当たり前)
生半可な覚悟で買うと、絶対に後悔します。
実は、今回のピアノ購入の1月前に、
1万円程度のキーボードを粗大ごみに捨てたばかりでした。
全く弾いていませんでしたが、ギターの学習の助けになると思って
購入したものです。
捨てたものの上位互換を1ヶ月後に購入するなんて、
自分でも頭がおかしいとしか思えず、ジレンマを抱えました。
しかし、今度は全力でやってみようと思った次第です。
今回の記事は以上となります。
遠回りと思うかもしれませんが、ピアノを弾くことで得られる
音楽性や運動機能に大きな可能性を感じております。
最後までご覧頂き、誠に有難うございました。