井上仁一郎さんのインストアライブを聴きました。

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メディア・カーム店内で開催された井上仁一郎さんのインストア・ライヴ&有志によるプチライヴに参加してきました。今回がメディア・カーム初の店内イベントだったそうです。
お客さんの入りは満員で、とても良い雰囲気でした。

次回参加を検討されている方の参考になればと思いますので、感想を書きます。

この記事でわかること

会場

御茶ノ水駅北側にあるメディア・カームにて行われました。

私もいくつかCDを頂きました。

その際に気がついたのですが、酒井さんであれば必ず買ったであろう最近のCDがラインナップに無く、もうその頃には大分体調が悪かったのだろうかと思わずにはいられませんでした。
(どなたかが既に持っていっただけかもしれません)

残されたCDを見るだけでも酒井さんがどれだけギターを愛し、国内外の奏者を追いかけ見守っていたのかが伝わるようでした。

酒井さんに初めてお会いしたのは私が大学2年生の頃で、学生ギターコンクールに出場するために東京に来た際にメディア・カームに立ち寄りました。
ギターを始めて1年半の私にアンドレア・タッキやアントニオ・マリンを試奏させてくださり、私にとっては衝撃的な体験でした。
あのときがきっかけになり今のギターマニアの私がいると思っております。

最後にお会いしたときもギターに関する深い話題で盛り上がりましたので、またお話出来ないことが残念でなりません。

ご冥福をお祈り致します。

今後は服部文厚さんが社長を務めるとのことで、今後も魅力的な企画を用意しているとのことでした。

有志によるプチライヴ

私含めて5名の方が演奏しました。

メディア・カーム初の催しに参加する高感度な方々でしたので、充実した演奏を聴くことが出来ました。

私は開始時間に3分程遅れて到着し、演奏順が2番目だったのでバキバキに緊張しておりましたが、演奏にはそれは現れていなかったとのことでした。

前日にキム・ヨンテ先生のレッスンを受けていたので、全てを反映出来なかったにせよ、その熱が残った演奏は出来たと思います。

とっとと自分の演奏を終えて、他の方の演奏を楽しみました。

井上仁一郎さんのインストア・ライヴ

井上仁一郎さんの演奏を生で聴くのは始めてでした。
曲目は井上仁一郎さんの3枚目のアルバム『GuitArr』に収録されているものです。

音楽が生き物であることを良く感じられた演奏でした。
ご本人がYoutube嫌い?であると言っておりましたので、その場にしか存在しない音楽を大事にする姿勢が現れていたのだと思います。

また、どの曲も凝った編曲になっており、ご自身のアイデアで既存のアレンジを組み合わせたものもありました。
普段聞き慣れた音とは違う即興感があり非常に良かったです。
ペルナンブーコの「鐘の響き」は曲の時代背景とは異なる和声があったと思うのですが、井上さんの洗練された個性と技術により新鮮でありながらも自然に聴くことが出来ました。

演奏にも独特の歌いまわしがあったのですが、恐らく楽譜通りの演奏をしようと思えばいくらでも出来る方で、血の通った音楽にするために意図的に癖を活かしているように感じました。

トークの中でも、「楽器がジョン・ギルバートでいわゆる伝統的なものではないこと」や「編曲がはったりを効かせたものであること」を説明していました。

私は奏者との相性でダブルトップやラティスの方が合う方を沢山見てきましたし、編曲もギターが持つ美しさや個性を充分表現したものだったと思いました。
音楽の多様性を感じることが出来、非常に楽しめました。
酒井さんとも楽器や音楽の多様性を楽しむべきという話をしたことがあったので、会場であるメディア・カームに相応しいコンサートだったのではと思っています。

ソロの後は、服部さんとの二重奏があり、次回の演奏者である小暮さんがラストの美味しいところを持っていく、大盛りあがりのコンサートでした。

ギターサポートを使用した柔軟なフォーム

プレイヤー目線としてのお話ですが、井上仁一郎さんのギターサポートを使ったフォームの自由度に驚かされました。

ギターサポートは「足台に比べてフォームの自由度は無くなる」と聴いたことがあり、私もそう思っていましたが、全く真逆でした。

ハイポジションでつま先立ちになったり、足を組んで右足をずらしたりしていて、ギターサポートのフォームに対する柔軟性を感じました。

太極拳のように固定せずに自由に動けることがギター演奏でも重要だと思いますので、足台以外の支持具の可能性を教えて頂いたようです。

今回の記事は以上となります。

年度末が近づき、公私ともに色々あり更新が遅れておりますが、のんびり投稿を続けていきたいと思っています。

最後までご覧頂き、誠に有難うございました。

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