耳栓をしてギターを弾くとどうなるか。

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私は、夜は耳栓をして寝ています。

ごくまれに、朝起きて耳栓を付けたままギターを弾くことがあります。

耳栓を付けた状態でギターを弾くと、何が起きるのかについてまとめます。

大分前に、イヤーマフを使って練習したことを書いており、耳栓はそれと同じ効果が得られます。
今回は、以前の記事よりも掘り下げて考えます。

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この記事でわかること

音質は悪くなる(と思われる)

 

耳栓をしてギターを弾くと、音質は悪くなっていると思われます。

何故、「思われます」なのかというと、耳栓をしている状態では音を正しく聴き取れないからです。

練習を終えて耳栓を外して、「耳栓をして弾いたギター」の音を聴くと、音がカサついています。
密度の低い状態です。

「耳栓なし」では、聴いた音をフィードバックしてタッチに反映する作業をしなくなるのでしょう。

耳栓をしてギターを弾くと、音質の面ではマイナスだと考えています。

右手・左手の感覚を鋭敏に感じる

耳栓なしの演奏では、耳から50、右手・左手から50の情報が入ってくるとします。

耳栓をすると、耳から20、右手・左手から50に情報量が制限されます。

これによって、右手・左手からの情報が増えたように感じます。
技術的なコントロールには集中しやすくなるイメージです。

音からの情報が減って弾きやすくなる

普段、ギター弾きは自分が発する音から様々な情報を得ています。

耳栓をしてギターを弾くと、音の情報量がかなり減ります。
これによって、演奏者は自分が上手くなった気分で弾くことが出来ます。

何故、「音が聴こえなくなっているのに、弾きやすくなるのか」を考えます。

ギターを弾く際は、右手で弦を押し込んで音量を調整します。
しかし、実際に出る音の音量と弦のたわみ量の感覚は、必ずしも一致しません。

ギターはポジションによって音のバランスが違います。
また、音色や弾く位置などの要素によって、弦のたわみ量と耳で感じる音量は綺麗にリンクしません。

弦を押し込んだ量が限界に近づくと、音量も飽和気味になります。

自分の演奏で感情が高ぶると、音に意識が向きすぎて、指先のコントロールが乱れることもあります。
100を狙って80の音が出たら、人は「20の分、間違えた」と動揺します。
この動揺が無くなります。

耳栓をすると、音の細かい情報が入ってきません。
音楽のゲームで、曲がずっと流れ続けているのに近いかもしれないです。
そのため、右手のタッチの角度や弦のたわみ量という感覚だけの情報に集中することが出来ます。

耳栓をして、演奏はどうなる

正直なところ、耳栓を付けて音色を犠牲にしても、ミスが減ったり、指先の操作に集中できるという点で演奏の内容はプラスになるかもしれないと思っています。

通常は音を聴いてコントロールするところを、指先で押し込んだ量と角度だけ気にすれば良い状態になります。

合法的なドーピングと呼べるかもしれません。

私は環境音が大きい場所では音量をフォルテに寄せすぎることがあります。
周囲の音がうるさい場合は、耳栓を付けて演奏をするのもありかもしれません。

私が使用しているのはこの耳栓です。
(耳が小さいのでスモールタイプ)
耐久性もあります。

普通の耳穴のサイズの人にはこちらがおすすすめです。
柔らかいので、長時間付けてもストレスが少ないです。

コンクールの控室等では、耳栓で指先の感覚だけに集中するのは特に有効と思います。

本番の演奏では、ミスしたとしても気持ちを伝えたいので、耳栓を付けることはないでしょう。

この記事は以上となります。
最後までご覧頂き、誠に有難うございました。

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