ギター演奏の音量と音色のコントロールについて。

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ギターに限らず、楽器の音は概ね「音量」と「音色」の2つのパラメータに分けられると思います。
(もっとありそうですが)

音量と音色のコントロールに関しては、様々な方法が存在します。
人によって考え方も様々です。

現時点で、私が実用的と感じている「音量と音色のコントロール」についてまとめます。

この記事でわかること

音量のコントロール

振幅が音量に影響する


物理的な原理からみると、弦の振幅(たわみ量)が音量に影響します。

私はこれまで、音量を調整する際は振幅をコントロールしようとしてきました。
これは難しいことなのではないかと思います。
本番の緊張下で振幅をシビアに調整しようとすると、かなり気を使うコントロールが求められます。

余裕がある場面では、目で見て弦を押し込んでいたこともありますが、視覚情報で音量をコントロールするのは困難です。

指のロック・アンロック


振幅を意識すると音量の調整が難しいので、「指のロック・アンロック」を使うのが音量調整には向いていると感じます。
身体的な感覚と音量のイメージを繋げやすいです。

「指のロック」は、指に力を入れることと完全に同じではありません。
指に力をいれると、恐らく疲れてしまいます。

クライミングをする際や、重いものを持つ際に、指の形を固定するのと同じ感覚です。
(ロックは必要ですが、握りすぎても意味は無い)

重みを使って弾く

指のロックは、あくまで指を固定しているだけです。
大きな力が必要な場合は、他の要素で補う必要があります。
そこで、腕や体幹の重みを使って弾きます。

身体感覚と音は繋げるが、感情は切り離す

私はギターを始めたばかりの頃、とにかく良い音を求めて演奏をしていました。
実際に良い音も出ていたと思います。
がむしゃらに弾いても、単発なら良い音は出るかもしれません。
しかし、それを曲に反映させ、長時間続けることは難しいです。

「身体の感覚」と「鳴っている音」はリンクさせるべきですが、「感情」は切り離しましょう。
「感情」が入り込むと、客観的な観察が難しくなり、緊張の影響を受けやすくなります。

「今何が起きているか」を観察せずに、感情を優先させるのは「素人のカラオケ」と一緒です。
伝えたいこと・表現したいことが効率良く演奏に現れない状態です。

音色のコントロール

タッチの角度

右手のタッチの角度を変えることで、弦と爪・肉が当たる面積が変化します。

太くまろやかな音の際は、弦をリリースする際に爪・肉が当たる面積が大きくなるようにします。
硬く明瞭な音の際は、爪・肉が当たる面積を小さくします。

一般的な方法なのですが、本番でこの点だけを意識して音色を変えるのは案外難しいとも思っています。

タッチの位置

タッチの角度を変えて音色を変更する場合、自然にタッチの位置も変化します。
(スルタスト or スルポンティチェロ)

つまり、タッチの角度と位置は、両方同時に変化させるものではないかと考えています

「角度」と「位置」のどちらかをだけ使おうとするのではなく、この両方を同時に変化させる意識があれば、より簡単かつ少ない動作で、大きな音色の変化が見込めるのではないでしょうか。

タッチの速度

音色を変える際に、最も予備動作がいらないのが「タッチの速度」を変えることです。
(ワンインチパンチです)

一定の速度の曲で余裕がない場合は、「タッチの速度」で音色を変えるつもりです。

音色と音量のコントロール、まとめ

音量と音色のコントロールについて、まとめると以下の通りです。

  • 音量は「指のロックの有無」と「重み」でコントロール
  • 音色はタッチの「角度・位置」か「速度」でコントロール

ここまで単純化すると、演奏が大分簡単になるのではないかと思います。
ストレス無く音楽を操作できる段階まで、練習しようと思います。

最後までご覧頂き、誠に有難うございました。

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