楽器の上達に関しては、短い時間であっても毎日継続して練習することが大事です。
ですが、それは誰にでも出来るわけではなく、だからこそ個々の演奏技術の差が存在しています。
私もブログで色々と練習に関する記事を書いているので「沢山練習しているのだろう」と思われることがあります。
しかし、本当はあまり努力を継続できません。
無意識にギターの練習ではない他のことをしていることが良くあります。
私は、正しい努力を継続出来れば、誰でもコンクールで入賞出来るレベルには到達出来ると思っています。
それが出来ないため、私はあまり上手ではないのです。
楽器演奏に限ったことではないかもしれませんが、練習を続けられない理由を真剣に考えてみました。
今までは単純に「めんどうだから」と片付けていたのですが、努力をやめてしまうシンプルな理由を見つけました。
原因「上達しないから」練習しなくなる
楽器を始めた頃は、練習した分だけ目に見えて上達するので、いくらでも練習出来たという方は多いのではないでしょうか。
「掛けた労力に見合った報酬が無ければ努力を続けられない」というのは当然のことでしょう。
レベル1から10に上げるのは簡単なことですが、ある程度のレベルになるとより多くの経験値が必要になります。
レベル1から10に上げるのは、上達したという実感がある分達成しやすく、多くの人が到達できます。
しかし、どの分野でもそうなのですが、細部にまで拘って極めた技能・作品に人を惹きつける価値があります。
学校のクラスで1位は十分凄いことですが、その能力だけで生きていくことは難しいでしょう。
プロフェッショナルになるには「簡単に身近にいる凄い人」を遥かに超えるレベルを目指す必要があります。
音楽はその点において本当にシビアな世界だと思っています。
「この人はあまり練習して来なかったな」
「練習量はあったのかもしれないが工夫して練習しなかったのだな」
という演奏なら、現代であれば「家に帰ってCD・youtubeを聴いたほうがまし」となってしまうからです。
いわゆる天性のセンスがあれば、レベルが高い状態からでも更に上達出来るのかもしれません。
更に「努力をどうやって継続するか」考えてみます。
個人的に実現不可能な対策
①楽しむ
楽器演奏が、音楽が楽しくてしょうがないという方は努力を継続することにとても向いていると思います。
私も、音楽は大好きです。
しかし、本当に演奏能力を向上させたいなら、身体能力の限界を広げる技術的な練習が不可欠です。
それは失敗の可能性があることであって、肉体的・心理的な抵抗がある場合が多いです。
そういった苦しい練習も含めて音楽の全てを楽しめる人は本当に楽器を弾く才能があると思います。
私には無理です。
②つまらなくてもひたすら続ける
練習を、そもそも努力とも何とも思わず継続出来る方もいます。
でも、私は結果が見えない努力を続けることは出来なさそうです。
ビジネスの場合、下のような話を良く聞きます。
「はじめのうちは結果が出なくても当たり前」
「結果が出るまで努力を続けられた○%の人がお金を稼いでいる」
しかし、音楽の場合はビジネスと違って小さな結果を簡単に出し続けられるものだと思っています。
巷に出回っている「努力を継続するための方法論」は是非とも活用すべきなのですが、
機械的に練習することは、練習の効率を落とすことにも繋がります。
「努力の継続」を考えたきっかけ
しばらく、速弾きの練習をさぼっていました。
すると、以前よりも目に見えて指が動く速度が落ちていました。
それは当たり前のことなのですが、私は不満を覚えてしまいました。
働いてお金を稼げば、使わない限りお金は消えることは無いのですが、
練習しなくなると技術は衰えてしまうのです。
それが不満でした。
正直、あれだけ練習してそれが無くなっていては割に合わないと思ったので
「練習をさぼっていても衰えない技術を身に着けよう」
と思いました。
練習をさぼってもある程度残っている、もしくは簡単に取り戻せる技術が本当の技術だと考えたわけです。
そうすると、感覚に頼って練習するのではなくて、「どうして今弾けたのか」「以前の動きと何が違っていたか」を意識して弾くようになりました。
そうすると、少しの変化であっても「上達したこと」が感じ取れるようになりました。
その感覚が楽しかったので、努力を継続するには「上達すること」が必要だと思ったわけです。
努力を継続するには「考える・感じる」ことが重要
今回の結論として、努力を継続するために必要なのは「考える・感じる」ことです。
「考える・感じる」ことで、
「どうすれば上手くなれるのか」「どれだけ自分が上達したのか」が分かり、
自分がした努力に対する上達という結果に満足することが出来ます。
この満足感が、自分を更に努力しようという気持ちにさせてくれます。
意図的に感覚を駆使して身につけた技術の方が、長時間がむしゃらに練習した場合よりも忘れにくいと思いました。
また、長時間機械的に練習すると「あれだけ練習してこの結果か」「そのうち1時間は本を読んで勉強すれば良かった」等の余計なことを私は考えてしまいます。
この「考える・感じる」が私に最も向いている努力を継続するコツだと思いました。
趣味でやっている筈のギターが「毎日機械的に継続しなければならない」というのはちょっと違うかもと気が付きました。
今回の記事は以上となります。
最後までご覧頂き、誠に有難うございました。