楽器

クラシックギターのナットの幅(38~44mm)の違いについて。

「ショートスケールのギターって弾きやすいのでは」
と思ったことがある方がいるように
「ナットの幅が狭ければ左手が楽になるのでは」
と思う方がいると思います。

クラシックギターの標準のナット寸法は、
ナットの幅が52mm
1弦から6弦の幅が42mm
です。
製作家によって差はあります。
また、アコースティックギターのように
ウエスタングリップを使わないので
ナットそのものの幅にあまり意味はありません。

私は19世紀ギターを含めて
1弦から6弦の幅が38~44mmの間のギターを弾いてきました。
そのうち39mm~42mmは自分でナットを製作しております。
その経験から考察をまとめます。

弦幅(1~6弦)が広くなると・・・

弦長650cm、弦幅44mmのギターを持っていたことがあります。
かなり弾きにくかったです。

弦長660cmのギターよりも、
2mm通常より幅の大きい
弦幅44mmのギターの方が弾きにくいです。

私は手が小さく、女性の平均くらいなので
尚更弾きにくかったのかもしれません。
余程手が大きくなければ、ナット幅は標準で良いと思います。

標準より小さい方のサイズに合わせることは出来ますが、
大きい方に持ち替えることは難しそうです。

弦幅(1~6弦)が狭くなると・・・

上で書いたとおり、標準の弦幅より狭くなる分には
簡単に順応して弾くことが出来ます。
例えば、急に19世紀ギターを弾いてもそれ程違和感はありません。

弦幅が狭くなると、
曲の9割程度の部分が弾きやすくなると思います。
同一フレット上で複数の弦に指を並べるような押さえ(Bメジャー等)は
むしろ弾きにくくなります。
私は曲の大部分である9割の部分よりも
残る1割の難しい部分でミスをする可能性が高いと思っているので、
わざわざ弦幅を狭くする意味はトータルでは無いと考えます。
手が小さく、簡単な曲しか弾くつもりはないのであれば
弦幅が狭いナットも良いでしょう。

1mm程度の幅の減少でしたらそれ程変化は感じないのですが、
それ以上、幅が狭くなるとセーハで弦に当たるポイントが
微妙に変化し、むしろ弾きにくさを感じました。

あまりに狭い弦幅に慣れていると、
通常店頭に並んでいるギターや友人の楽器が
弾きにくく感じるかもしれません。

音に対する影響は良くわからない

弦同士の距離が近くなると
共鳴による倍音の鳴り方が変わる
ような気もしますが、
溝の深さや溝の形などの要素の方が
遥かに音への影響が大きいです。
全く同じ条件のナットは作れませんので、
弦幅を変えることによる音への影響は分かりません。
純粋に弾きやすさのみ考えれば良いでしょう。

今回の記事は以上となります。

ショートスケールの楽器に対する結論と同じで
標準品を弾きにくく感じてしまうようになるので、
余程困っていなければ弦幅を狭くすることはしなくて良い
が私の意見です。

最後までご覧頂き、誠に有難うございました。