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マリア・エステル・グスマン氏のマスタークラスを聴講しました。


2019年10月22日、ギター界の女王と讃えられるマリア・エステル・グスマン氏のマスタークラスを聴講しました。
(下記の動画は少し古いものですが、凄い演奏です!)

 

本記事では、マスタークラスの様子や個人的な感想を書きます!

開催場所

東京都町田市つくし野駅から徒歩30秒くらいのところにあるつくし野コミュニティセンターが会場でした。
隣の部屋では囲碁サークルと思しき団体が集まっておりました。

マスタークラスの雰囲気

手塚先生のジョークを交えた通訳や説明がとても面白かったです。

とある受講者がマリア・エステル・グスマン氏に「緊張していますか?」と聴かれ、「緊張しています」と答えたところ、手塚先生の通訳で「少し」に変わっていました(笑)

マリア・エステル・グスマン氏は耳もニュアンスを掴む能力も高い方で、手塚先生の「CDを聴いて今日のレッスンだけ真似した弾き方をすれば良い!」等の日本語でのジョークも分かっておりました。

「ゆっくり」「頭から」等の日本語を使いこなし、前回受講した人のことを完璧に覚えている様子からもその凄さが分かりました。

私はスペイン語にちゃんと接したのが今回初めてだったのですが、レッスンに頻繁に出てくる単語は後半には聴き取ることが出来、それも良い体験になりました。

一緒に練習してくれるようなレッスン

技術面・音楽面の両方で細かい部分まで気がつく目と耳を持った先生が一緒に練習してくれるようなレッスンでした。

「沢山の指摘事項を貰い、それを持って帰って満足した」というタイプのレッスンではありません。
しかし、核心を突いた指摘を頂けるので、本気で上達したいと思っている方には非常に価値があるレッスンだと思いました。

本人が抱えている課題を克服出来るまで、若しくはそのきっかけを掴むまで、工夫しながら何度も繰り返し弾きます。
「今弾けるようにならないと、ずっと弾けないよ」という指摘もありました。
また「ミスをする練習」をしないよう、1回で集中して行うことを説明していました。

受講者は大変なのかもしれませんが、マリア・エステル・グスマン氏が受講者の能力に応じて「すぐに克服出来ること」と「時間をかけた練習が必要なこと」を区別していましたので、私は凄く筋の通った指摘をしていると思いました。

恐らくマリア・エステル・グスマン氏自身が行っている練習のスタイルがそのままレッスンになっていると思われます。
私は最近一流のプレイヤーの練習方法を研究していて、凄く参考になりました。
レッスンを通じてマリア・エステル・グスマン氏の練習への取り組み方を垣間見ることで、最近自分が本で読んでいることや考えている練習法に確信を持つことが出来ました。

基礎練習の必要性

「2時間練習をしているなら、40分は基礎練習をする」「休日で何時間も弾くなら、そのうち1時間は基礎練習をする」という指導がありました。

アルペジオに関する説明では、かなり弾ける人であってもジュリアーニの120のアルペジオを使うことも推奨していました。

下記のような基礎は意図的に練習しなければ錆びついてしまうかもしれません。

  1. スケール
  2. アルペジオ
  3. 左手の拡張
  4. ハイポジション(型を保って)
  5. 上昇、下降のスラー

右手を動かさない話

レッスンの中で何人かの受講者に対し右手を動かさないようにとの指摘がありました。
私からするとその方達はそれほど右手が動いていないように見え、技術に対する徹底した姿勢を感じました。

右手が動かないようにするための指導は、手のひらの根本の関節から動かすという基本的な右手の使い方でした。

他に、受講者に対して「aの指をどうして1弦に置くのか」質問する場面もありました。
リカルド・ガジェン氏は現代ギターのインタビューで置くと答えていました。
私は色々迷った結果、今は置かなくても良いかなと思っています。
別の記事でその点は触れるつもりです。

私はかなり右手が動いてしまう方で、脱力が出来ていて以前より動かなくなったと安心しきっていた時期でした。
普段の練習で「右手の動き」のチェックの優先度を上げるべきと思いました。

個人的な意見ですが、右手の基本自体が出来ている場合に「動いてしまうかどうか」は「本人がそれ以上を求めているか」の意識によるのではないかと思います。

もちろん工夫はしますが、すぐに直る性質ではないと思うので、継続して意識し改善したいと思っています。

youtubeでマリア・エステル・グスマン氏の演奏を観てみると、意図的に動かしている部分を除くと殆ど右手が動いていません。
アルペジオの部分の安定性が凄いです。

 

今回の記事は以上となります。

 

もし次回機会があれば、私も是非マスタークラスを受けてみたいと思いました。
その場合は、自分で気がついていることを指摘されても面白くないので、その場合は徹底的に準備した曲で受講するつもりです。

特定の曲というよりは、普段の練習や身体の使い方に関して沢山聞いてみたいところです。

最後までご覧頂き、誠に有難うございました。